新入社員が新NISAをはじめる時に知っておきたい話

新入社員が新NISAをはじめる時に知っておくと役に立つ情報を発信していきます

理屈だけでは納得しにくい部分をストーリー形式で学べる『コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす』は良著なのでぜひ読んでみてください

少し期間が空いてしまってすみません。あらためて今後は2~3日に1記事のペースで更新していきたいと思います。今回は「つみたて投資」について、読みやすいコミック形式・ストーリー形式で学ぶことができる本を紹介します。

 

今からつみたて投資を始める人におすすめの一冊。

立ち読みでいいから、いつか読んでおきたい。そんな本。

   

『コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす』の情報

2016年に出た本なので新NISAについては触れられていませんが、つみたて投資をやる前に読む本としての評価が定着している名著です。

この本の素晴らしい点は、ただ「つみたて投資」の説明をするだけでなく、「なぜ投資をする必要があるのか」「投資することでどのように変わるのか」という部分をストーリーで体験できることです。始めてしまえば簡単なつみたて投資ですが、始める前はいろんな不安がありますよね。理屈ではわかっていてもそういったメンタルの部分はいかんともしがたい。こういう言葉だけでは納得できない部分をしっかりサポートしてくれます!

さっそく読んでいきましょう。

20代のOL・ユイは未来に対する不安から、投資を始めることに。しかし、「投資」と「投機」の違いや、「投資こそ節約が重要」などイメージが覆ることばかり。真に人生を豊かにする投資の極意をコミックで学べ!

社会人2年目のOLが、お金の増やし方をステップバイステップで学んでいくストーリー。落とし穴の部分も学べる

お給料がもらえても、すぐお金がなくなってしまう主人公のOL2年目、ユイ。お金の必要性は十分わかっている常識のある主人公です。

株価指数などの話をレクチャーしてもらったユイは、3か月勉強してアナリストの言うままに日本株を買いますが、株価は下落。ナンピン買い(下がり続けている株を買い続けること)で盛大に失敗してしまいます。

コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす の本の切り抜き画像です。 私(うりぼー)も、ナンピン買いはしてはだめだと頭ではわかっていながら2021年に日本株でやってしまったことがあります・・・バカ

まずは「投機やマネーゲーム」と「投資・資産運用」の違いを理解する

というのは、このユイの投資は「投資」ではなく、「投機」で、ただのギャンブルだったからです。3か月勉強しても、そのレベルの知識だと正しい投資にならないのです。

コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす の本の切り抜き画像です。 コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす の本の切り抜き画像です。

さらに詳しく説明するとこういうことです。 「投資」は「長期で」「予想しない」が鉄則。時間のない社会人ならなおさらです。余裕資金という「今は使わないお金」を使って、長期的には右肩あたりになる資産にBETするからこそそれなりの勉強だけで資産を増やせるのです。 一方で、損切りとか素人予想をやりだすとマネーゲームになってしまい、いくらやってもお金が増えないどころか減るなんてことになりがちです。

コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす の本の切り抜き画像です。

節約も立派な「資産運用」。まずはつみたて投資のための元本をしっかり確保する

そこで、正しい投資のために、投資資金を捻出する必要から、ユイは節約に励みます。

 

新幹線で行く用事をバスにしてみたり・・・投資する資金を作るためには、絶対必要とそうでもないってのに分けた家計簿をつけたり。この本ではさらにもう少し刺激的な方法で節約を行っています。

人によりどういう節約の手法が効くかは異なります。筆者は家計簿は付けず、大きな浪費が無いかをクレカの記録で支出を確認しています。

とにかく、節約は立派な資産運用の一つであることは理解しておきましょう。

 

いよいよ、つみたて投資を開始!

そしてつみたてを開始。余分に入っていた保険も削減。少しずつ資産が福利の力で増えていくのですが・・・ここで運悪く株価の暴落が来てしまいます。つい、ユイもカッとなって「また騙された!」となってしまいますが…

コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす の本の切り抜き画像です。

「価格が下がったときは、同じ金額で買い続けているなら多めに買える。つみたて投資の儲けはそこから出る。」 そう、つみたて投資による長期運用は、何度かの暴落がくるのは想定内で、それでも資産が増えていくやり方なのだと言うことがきちんと説明されているんですね。

 

 

こうやって、主人公は何度かつまづきながら、その都度助けを借りて正しい投資・資産運用を学んでいきます。読者は主人公を通してその学びを共有することができるのです。

おわりに

本書は冒頭で述べたように「つみたて投資の説明」にとどまらず、なぜ投資をやるべきなのかという意義についても説明してくれていますし、投資を始めるにあたって、ストーリー形式で不安要素について事前に体験させてくれ、さらにその対処法まで説明してくれます。投資が不安だという人こそ、是非読んでみてください。

 

 

(注意点)本書で、少し古い情報→リバランスの件

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)なら勝手にやってくれます。

当時は、日本株式、先進国の株式、新興国の株式、と投資信託も分けられていましたが、今では日本や新興国も含んだすべてに分散投資出来て、自動的にバランスも整えてくれるので、心配ありません。保険や債券などもありますが、長い時間投資を行うつもりで、働きながらすぐに使わないお金を投資に回すのなら、株式の投資信託100%でも問題ないでしょう、リタイアしてから考えるべき問題です。