すでにつみたて投資をやっている人には当たり前過ぎて「オルカン」と通称で呼ばれるようになった「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。猫も杓子も「オルカンをつみたてしておけばええねん!」と言いますが、なぜオルカンが良いのか。
人生の大部分をお金を預けることになるつみたて投資の安心のため、最初に把握しておきたいところ。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ってどんな商品なの?何をしてるの?という点の確認をしていきましょう。
まず、つみたて投資の人気商品を確認してみる
こちらは参考:楽天証券のつみたて投資の人気商品ランキングです。
日本株式にメインで投資しているのは一つもなく、海外投資志向がうかがえますね。
その中でも、人気1位の商品がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。他の上位陣にはアメリカ1国に投資するものが人気となっています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の商品の中身を確認してみよう
公式サイトにわかりやすい動画があったので、画像を引用して紹介します。
図の通り、世界の市場指数に連動する運用を行っています。
アメリカや日本など47の国で構成されており、成長しない国の割合は小さくなり、成長する国の割合が大きくなります。現在は組み入れ上位では、アメリカの企業の名前が並びます。
「オルカン」の強みはなにかを確認しておこう
1:一国だけに投資するよりもリスクが抑えられること
「オルカン」が人気の理由は、世界中にリスクが分散されていることです。いくらアメリカの経済が強いと言っても2022年度のように利上げで一時的にブレーキが掛かることがあります。そういうときでも、例えばインドやアジア圏の国はちゃんとGDPが成長していました。このように世界中の成長企業に投資することでリスクを減らし、世界全体では常に成長し続けていることの恩恵を得ることができるわけですね。
2:為替リスクもカバーできていること
また、為替リスクを考える上でも世界中に分散投資していることは大事です。オルカンでは日本以外のおよそ94%強は外貨で持っているため、最近心配されている円安になればむしろ資産は増えていくことになります。 意外なメリットかもしれませんが、円が今後も安くなっていくことが心配な人には一つの安心材料になりますね。
3:手数料が圧倒的に安いこと
どんどんeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)にお金が集まることで、大きくなって規模のメリットで運用が効率化されていき、手数料も下がっている傾向にあります。2022年の米国株苦戦も相まって、最初は米国株に押されていましたが、2023年に人気が逆転しています。
参考:AERA Money 秋春号より引用
「オルカン」の内容とその強みを理解しておくことによって、安心してオルカンのつみたて投資を継続できるようになってください。
おまけ:よくある誤解:基準価格は関係なし! 高いから買い時じゃないとかは考えなくてよい
投資信託の開始日に基準価格1万円としてスタートしているだけで特に意味はありません。こつこつ積み立てていくと、安いときにたくさん買えて、それが少しずつ右肩上がりになっていきます。
こちらは機会があれば別の記事で改めて説明させてください。