新入社員が新NISAをはじめる時に知っておきたい話

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「iDeCo vs 新NISA制度」 どっちがいいの?併用するべき?という問いに答えます!

こんにちは。うりぼーです。

本ブログでは主に新NISA制度とつみたて投資の話をしていますが「iDeCoのほうが得っていう意見もあるけどそこのところどうなん?」と気になってる人もいるようです。

本記事ではiDeCoについて制度を利用するべきか、新NISA制度とどっちを選べばいいか、もしくは併用するべきなのかについて筆者の視点で説明します。


以前に触れた、新NISA制度についてはこちらからどうぞ!
hajimetenonisa.hatenablog.com



先に筆者の結論を述べると・・・

iDeCoの税額控除のメリットはもちろん大きいのですが「手数料がバカにならない」「キャリアの制約がある」などデメリットもあるため、NISA制度と比べると万人にはおすすめできません。当ブログではまずNISA制度を利用することを推奨します

もちろん、iDeCo自体のメリットは大事なので、デメリット部分があまり問題にならない人などは検討して見る価値があると思いますよ!


iDeCoは「自分のための年金」をつみたてるための仕組みです

iDeCoのイメージ

iDeCoというのはindividual-type Defined Contribution pension planの略で、「個人型確定拠出年金」と訳されます。

つまり「自分で将来のために年金を積み立てるための仕組み」なんですね。年金だけだと将来が不安な人のために、「自分で積み立てるぞ!」という人には国が税金を優遇してあげよう、と決めたんですね。


具体的にはつみたて投資と同様に、投資信託を選び、毎月一定額の掛け金を拠出し、60歳になると運用成果を一括or分割で受け取れるようになるという制度となっています。


最大のメリットは掛け金が全額所得控除となることです。年末調整を受けることで所得税と住民税が安くなります。運用で儲からなくても節税効果によるプラスの恩恵が確実に得られるんですね


具体的な節税額も見てみましょう

年収にもよりますが、月に1万円拠出すると年間24000円~36000円の節税となります。月2万円拠出なら48000円~72000円の節税、とかなりの節税効果があります

また、「運用中」の利益は非課税なので、長期投資で、つみたて投資を行う場合は「節税効果」☓「運用益の非課税」の効果という二重のメリットがあります。

iDeCoのつみたてイメージ。

www.ideco-koushiki.jp


iDeCoはNISAと違ってデメリットもあります

退職金がある会社ではNISAより不利になる

iDeCoとNISAの最大の違いは、お金を出金する際に税金がかかることです。運用している間は節税効果が得られるし、税金もかからないので何も考えなくていいのですが、肝心のEXIT時には税金のことを気にしないといけないのがとても面倒くさいです(笑)


この際に「退職金控除」の枠が余っていれば控除に使えるので税金を取られませんが、退職金がある会社だと、iDeCoの出金時に税金が発生するケースがあります。

退職所得控除の上限は以下のようになっていますが、ちゃんとした会社であればあるほど会社だとiDeCo側の控除が小さくなってしまいますね。


節税効果があるのはいいけど、つみたて時の手数料のせいで新NISAよりも運用効率は落ちてしまいがち

まず、iDeCoのメリットは「節税」☓「運用益非課税」と述べましたが、運用益非課税はNISA側でも同じです。

また、新NISA制度では投資信託の管理費用(オルカンの場合は0.05775%)が安く手数料は1円もかからないのですが、iDeCoはどの証券会社で始めても手数料が高めです。

具体的には加入時に2829円がかかります。さらに毎月171円の手数料(掛け金を拠出していない場合でも66円)が取られてしまいます。対面証券ではこの手数料はさらに高くなります。
また、掛け金は最低でも毎月5000円は拠出しないといけません。それ以下なら拠出しないことになります。掛け金の変更は「加入者掛金変更届」を提出し年1回のみ可能です。

もちろん節税効果のほうが高いのでやったほうがお得なのですが、新NISAと比べると余計な手数料のせいで少し運用効率が落ちますよね。筆者としてはこのデメリットは軽視できないと感じています。


いつでも出金可能なNISAと比べ、iDeCoは手続きが面倒だしキャリアの足かせになったりもする点が悩みどころ

前述の退職金控除をみればわかると思いますが、原則として60歳までは場で働き続けないとメリットが減ってしまいます。(転職してもiDeCoは新しい会社に移して続けられますが、手続きが面倒な上、退職金控除が減ってしまう…)

また、トラブルなどがあって退職してしまったりしてあまり稼げなくなったときも困りものです。先程述べた通り、拠出できなくても手数料は取られるし、そもそも60歳になるまで出金ができない! 

将来の事って、誰にもわからないのですよね。iDeCoの掛け金を出すのもギリギリって弱者に自分がなるかもしれないことを考えると、iDeCoは将来がかなり安定していないとちょっと手を出すのが怖いかもしれません。



まとめ

長期投資のメリットを受けられる制度なので本当であれば若い新社会人の方にこそおすすめ、と言いたいところなのですが、本ブログではまずNISAの利用をおすすめします。

特に収入が低いうちにあえてiDeCoを利用するといろいろと制約が大きくなるので慎重に検討してみてください。


iDeCoがおすすめな人はこのような感じでしょうか。

・収入が安定していて生活資金にかなり余裕がある人
・結婚資金や子育て・住宅ローンなどの資金を除いてもまだ余力がある人
・40歳くらいになり、この会社でずっと定年まで勤めるのだろうなと将来が固まってきた人

新入社員の方は、まずは生活の余裕資金を貯めて、それから新NISAでつみたて投資をはじめ、キャリアが定まってきたらiDeCoを利用するくらいのイメージで考えてみてください。


本ブログではNISA推しですが、あえてiDeCo利用を推奨する人の動画も紹介しておきます

www.youtube.com
退職金を踏まえたシミュレーション、所得税がいくら安くなるなど、もっと詳細な比較が気になるって場合、ぜひぜひご覧くださいませ。


新NISAをはじめよう!

まずはつみたて投資から始めてみましょう!当サイトの記事をぜひ見てください。この記事を読めば必要なことがわかります。マイナンバーカードとスマホ1台あればすぐ始められますよ!

(つみたて投資のはじめかたについて解説する記事を投稿する予定です!お楽しみに)