新入社員が新NISAをはじめる時に知っておきたい話

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Q「つみたて投資と、高配当株、どっちがいいの?」 A「 新NISAではまずつみたて投資からはじめよう!」

こんにちは、うりぼーです。

何が何だかわからない人のイラスト(男性) | かわいいフリー ...

本屋さんの雑誌の表紙を見ても、「新NISAは高配当株で資産形成」もあれば、「つみたて投資で新NISAは安心!」といった様々な意見が並んでいます。本を読んでも、もっともらしいことをどちらも書いています。どっちがいいのでしょうか。

 

結論:社員の持株会が利用できるなど例外はありますが、ソレ以外ならつみたて投資が安心。

いきなり結論で申し訳ないのですが、つみたて投資のほうがいいです。というのも、高配当株には3つのリスクがあるので、始めからやるのは少し怖いのですね

高配当株のリスク① 買っている企業の株価が下落するリスク

当たり前ですが、業績不振・不祥事などがあった場合は、株価が下落するリスクがあります。むろん株価が上昇して思わぬ利幅が得られたっていう逆パターンもあるのですが1つの会社・業界に資産のウェイトが高くなってしまうので、思わぬリスクがあります。

かつての東京電力も、「この株買って寝ておけ」って言われる株の筆頭でした。今はみなさんご存じの通り、原子力発電所の事故により、株価は20分の1、回復した今でも5分の1程度に、頼みの配当も、配当0円が続いています。

東京電力HDの株価チャートです。
上手に分散投資などすれば大丈夫なのですが、つみたて投資のほうが安心です。

 

高配当株のリスク② 配当が減少するリスク(減配)

株価に対して、「お、この株配当金1株520円もあるの、じゃあ配当利回り10%じゃん!(^^♪」

と思ったら、翌年度大きく配当が減少。配当金を当てにしていたのに、「こんなはずじゃなかった・・・」となることがあります。下記画像は実際に520円→130円予定に減配した企業の例です。

海運業の会社で、市況、景気にすごく影響を受ける株で初心者が容易に手を出せるものではないのですが「高配当だから買い!」と煽っているブログや動画も多数ありました。

日本郵船の配当推移

高配当株のリスク③ 調べないといけないことが増えてしまうという時間のリスク

②に関連していますが、この会社はどの程度健全で、業界の先行き、会社の事業内容を考えて株価の下落を抑えつつ、安定して配当を出せていけるか?ということを予想するのは、アナリストでも容易ではありません

あれもこれもと調べる必要必要が出てきて、「こんなはずではなかったのに…」となることがあります。

つみたて投資はこういったリスクをほとんど気にすることなく、放置しているだけで高配当株投資と同等の投資効率を得られるので初めての投資にオススメです

つみたて投資なら、そのようなことを考える必要はないです。

投資対象が十分に分散されているので、1つの企業の株価がいきなり急落して大ダメージをうけるリスクがありません。減配によるリスク同様です。

しかしなんといっても、3番目が一番ありがたいですね

高配当株のように、企業を調べたり、買うタイミングを考えたり、銘柄を入れ替える手間が無いので楽です。

なにもせず放置していても勝手に良い企業に投資してくれて市況と同じ程度のパフォーマンスを出してくれるのです。


「でも高配当株には配当があるじゃないか!」と思うかもしれません。

実は、つみたて投資の商品そのものには配当はありませんが、つみたて投資でも配当と同等の利回りを得られます。

なぜならつみたて投資の対象である投信は個別企業に投資していて、投信はしっかりとその配当を受け取っているからです。投信が配当として受け取った利益は、我々に還元されます。(分配金がある投資信託は分配金で返します。)つまり、直接の配当は無いのですが、間接的に配当を受け取っているんですね。(詳しくはこちら

あらためて結論です!

そんなわけで一生懸命勉強すれば高配当株の方が儲かるかもしれないけれど、高配当株はリスクもあるし手間もかかるということはわかったと思います。

まず「難しいことは考えたくないけれど新NISAで投資を始めたい」という人は、「つみたて投資」から始めてみてはいかがでしょうか。

おまけ:補助金・奨励金が出る持株会などがある場合は、高配当株投資も悪くないです

この場合だけは持株会に投資をしてもよいと思います。無理のない範囲で。

www.takachiho-kk.co.jp

(半額補助してくれる企業の例)