新入社員が新NISAをはじめる時に知っておきたい話

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「インフレだから資産運用しなきゃ」という話が広がってますが「そもそもなぜ今インフレになっているの?」「なぜインフレだと資産運用が必要なの?」について説明します

この記事では、今なんで物価が上がる「インフレ」になっているかを、経済的な話だけど、なるべく新社会人の方や、主婦の方にもわかりやすく解説していけたらなと思います。

まずインフレというのは何かというと、「物」と「金」の綱引きをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。この綱引きで物のほうが勝つと、インフレになり、物の価値が高くなっていきます。だからインフレが起きると同じ金額では同じものが買えなくなるんですね。

ではなぜ今インフレ=物の価値が高くなっているかというと2つ理由があります。1つは「コロナ対策でお金ばらまき過ぎ」によって流通するお金が増えすぎたこと。もう一つは「ウクライナ戦争」をきっかけにしてサプライチェーンが寸断したり、ブロック経済化が進んだために物を調達することが難しくなったからです。

まずアメリカやヨーロッパで深刻なインフレが起きました。日本は当初それほどインフレがきつくないと言われていましたが、2023年以降、円安の影響もあって日本でもインフレが進みましたし、今後も続くと言われています。

まずは「コロナ対策でお金ばらまき過ぎでお金の価値が低下する」問題から確認しよう

2020年、新型コロナウイルスの大流行により、日本でも「不要不急の外出は控えて」といわれるようになりましたよね。

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日本だけではなく世界の経済も大ダメージを受けました。ロックダウンに次ぐロックダウン。このままでは企業や飲食店がバタバタ倒産して経済がぼろぼろになってしまう!働けない人は生活ができなくなってしまう!そのために緊急的な給付を行ったり、超低金利での貸出など、凄まじい規模の経済対策を行ったのです。

日本では10万円の給付であーだこーだ揉めましたがアメリカは規模が違いました。3回にわたる現金給付だけでも8500億ドル(日本円で120兆円)を支給し、他にも数百兆円規模の財政政策を何度も行いました。さらに、金融緩和も一気に進め、金利をほぼゼロにしました。つまり、市場に大量のお金を一気に放出したわけです。

www.nli-research.co.jp

金利の引き下げ
図解・テーパリング アメリカ、超金融緩和の転換点 - 日本経済新聞

これにより、コロナが一息ついた後は、好景気が進みます。2020年の3月には大きく下落した株価は、5か月後の8月には元の水準まで回復しています。

過剰なばらまきがインフレを引き起こす


しかし、これでめでたしめでたしとはなりません。なぜなら、お金をばらまき過ぎたからです。過剰にお金を配ると、お金が価値が下がり、インフレを招いてしまうわけです。無限にお金を配れば誰でも幸せになるなら誰だってそうします。でも、インフレが起きてしまうから普段政府は必要以上には給付をやらないということをよく理解しておきましょう。 これを理解せずにインフレが起きているのに給付しろと騒いでいるインフルエンサーなどは要注意です!

さて、短期間にお金が増えすぎてお金の価値が下がるだけでもインフレを引き起こします。しかしそれだけではなく、2022年にはさらに、もう一つの大きな変化が起きてしまったんですね。

さらに「ウクライナ紛争を原因とする供給制約が原因で物の価値が高騰する」という要素も重なった



みなさんは「グローバル経済」という言葉を聞いたことがあると思います。 冷戦終結後から2022年まで、世界はこの「グローバル経済」化が進展していました。この状況では、先進国は安い価格で資源国から資材や原料を調達することができました。また、小学生の社会科の教科書でも書かれているように、「世界の工場」と呼ばれるような賃金や物価等が安い国で生産を行うことが当たり前でした。その結果、世界でこのパーツは日本、ここはアメリカ、ここはアジア圏で・・・という形でいろんな部品が分業で作られるようになりコストを抑えることができていた。

大量の商品を安く大量に作ることができるということは、物の価格を安く抑えることができるということです。だから今まではどちらかというと世界中でインフレが抑えられていた。どちらかというと先進国にはずっとデフレ圧力がかかっていたくらいです

そして私たち日本人は、知らず知らずのうちにグローバル経済がもたらす恩恵を受けて、安い価格で高品質な商品を手に入れるということができていました。それが当たり前だと思っていました。


でもこうしたグローバル経済の仕組みは実際は当たり前じゃなかったのです


安価に原料や素材を調達して、安価に製造して、安価に商品を届ける。そのための仕組みを「サプライチェーン」と言いますが、このサプライチェーンはすごく複雑であり、しかもちょっとしたことですぐ壊れてしまうものだったのです。

直近では、「マクドナルドのフライドポテト」がSサイズのみに制限されたのが記憶に新しい方も多いと思います。2022年初頭の新型コロナウイルスによる「サプライチェーン」の混乱が理由でした。



コロナだけでも大変なのに、さらに2022年3月にはウクライナ戦争が起きてしまいました。これはとんでもない出来事でした。
特に食べ物、半導体において供給が絞られ、ロシア経由もできなくなることで物流コストも高くつくようになってしまったため、著しい価格の上昇がみられるようになりました。
また、リスクを避けるために政治的に有利、もしくは対立のない国で生産をする動きもあり、まるで第二次世界大戦前のブロック経済に戻ろうとしています。こうした動きは不可逆なものと言われています

つまり、世界中でインフレが起きるのは避けられないことなのです。日本だけの問題ではない以上、岸田政権を批判していたら物価がもとに戻ってくれる、ということはもう無い。それを前提に今後を考えていかなくてはいけないのです

2022年からインフレ退治のために金利が上昇していますが、それでもインフレは継続しています

中学生の公民の教科書にも載っている話ですが、金利を上げると、お金を借りる人が減り、景気を冷やす効果があります。

日本は2%金利を上げたらあのバブル景気も腰折れしたのですが、アメリカ中央銀行は恐ろしいペースで金利を引き上げていきました

FRBの金利の推移

これも、インフレ退治のためにこの急進的な金利の上げを容認せざるを得なかったためです。現在は5.25%~5.5%の間の水準としていて、ここで落ち着きそうな予定なのですが、手探りの状態はまだ続きそうです。ここまで金利を上げて、アメリカでは物価の上昇にようやく歯止めの兆しが見えてきています

しかし、物価がもとに戻ることはないし、これからもインフレは年2~3%で続くと言われています。日本でもこれからはインフレを前提としていかなくてはならないでしょう。




デフレ時代には投資をしないというのはある種合理的な判断だったけれど、インフレ時代には投資が必須になってくる

というわけで、今起きているインフレは決して一時的なものではなく、これからもずっと続いていくものだということは理解していただけたと思います。

そして、インフレというのは「物」に対する「金」の価値が下がっていくことであるということも理解していただけたのではないでしょうか。

しかも残念なことに、高度経済成長期の頃と違って、今の日本はインフレが起きているにも関わらず、銀行預金がほぼゼロのままなのです。昔は貯金をしているだけでよかったのに、今の日本では自分で資産運用で自分でお金を増やさないと、自動的に持っているお金の価値が減って貧しくなってしまう!!!

だからこそ、これからは現金も大事だけど、緊急時に必要な額の現金を貯金したら、自分のお金は自分で守っていけるようになっていく必要があります。

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(手続きについて説明する記事を次に投稿する予定です)